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No.1166 国土を守る事が自立と自由への道 ~ 「水と緑が育む日本の"根っこ"編」へのレビューから


 国土を守れば、自立と自由が得られる。その道をご先祖様は指し示している。

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■1.「曾祖母の私に伝えたかった日本人らしさ」

「曾祖母が良く言っていました。火・水・木・土・日には神が宿ると。虫・動物・植物・鳥にも心があると。それだけ自然を大切に敬い恐れて人の命をつないできたのですね」

 この発言をされた方でしょう、最後にこう書き込みされました。

「養成講座のお陰で曾祖母の私に伝えたかった日本人らしさが整理できました。先祖の生きてきた道のりを孫たちに伝えます」

 3代前の「曾祖母」の言われたことを、2代後の「孫たち」に伝えたいと言われる。合計6代、百数十年を超えて、先祖から子孫へと思いを伝えていくことができるのだと思うと、命の繋がりの厳粛さを改めて感じます。

 この「曾祖母」の方に限らず、代々の我々のご先祖様たちはこういう思いで国土を大切に守り、我々に伝えてきたのではないでしょうか。とすれば、この国土を我々も立派に保って、子孫に伝えていく責務があります。そのために我々は何ができるのでしょうか。

 先週の日曜日、「国際派日本人養成講座」Liveの第3回「水と緑が育む日本の"根っこ"編」のお話しの最中にいただいたご意見です。また講演後のレビューでも、たくさんの素晴らしいコメントやご質問をいただきました。聴講されていなかった方々にも参考になるものが多いので、本編にてご紹介させていただきます。


■2.日本語が育てる自然との「いのちのつながり」を感ずる感性

 ご先祖様たちの自然への思いは、日本語の中に籠もっています。たとえば、英語では"Insect Sound"(虫の音)と言いますが、日本語では「虫の声」です。日本人は虫や自然の音を、人間の言葉と同様に言語脳(左脳)で「声」として聞きます[a]。この点に関して、次の質問をいただきました。

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日本人の精神性は、日本語の特殊な性質(左脳で言語以外も処理することにつながる音韻的性質)や例外的に恵まれた自然環境に負うところが大きいのでしょうか。日本人が人間として特別優れているのではなくて、こういう外的要因に大いに感謝するべきという認識でよいでしょうか。誤った一種の選民思想に陥らないための質問です。
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日本語と左脳.jpg


 これは「生まれ」ではなく「育ち」の違いです。「虫の声」を左脳で聞くというのは、人種は関係なく、日本語やポリネシア語を母語として育った人間の特徴です。日本人でも英語を母語として育てば「虫の音」を右脳で聞くようになりますし、アメリカ人でも日本語を母語として育つと、「虫の声」として左脳で聞くようになります。

 おそらく、日本語で「犬はワンワン、猫はニャンニャン」などと教わり、さらに「あれ松虫が鳴いている チンチロ チンチロ チンチロリン」などと童謡を歌っているうちに、「虫の声」も「動物の鳴き声」も人の声と同様に左脳で聴く回路が出来るのではないでしょうか。

 もともと、日本人は北から南からいろいろな人種・民族が流れ込んで、仲良く溶け合って家族のように一体化しました。そして、日本列島の恵まれた自然の中で生かされ、万物を「いのちのつながり」と感じる感性を育ててきました。

 これはかならずしも日本だけのものではなく、たとえば古代のゲルマン民族などは木や森を神聖視する文化を持っており、それは日本人の縄文以来の感性と根っこは同じです。ただ、多くの民族が文明化の過程で、この感じ方を忘れつつあるなかで、日本人は日本語のお陰で、この感性を現代に至るまで受け継いできました。

 妙なる日本語も、我々のご先祖様からの贈り物だと言えます。我々はこの豊かな国土と共に、自然との「いのちのつながり」を感じとる感性を受け継いだのです。あたかも、この感性を発揮して、しっかり、この国土を守ってくれよ、とご先祖様たちは草葉の陰で願っているかのように。


■3.ご先祖様の草葉の陰からの問いかけ

 このご先祖様たちの願いに、現代の我々はどれほど応えているでしょうか。森林業の方からは、こんなご発言がありました。

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 40年育てた木を売ったが、手元に残ったのがわずか40万円だった。これでは森林業としてやっていけない。
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 国土の70%近くも豊かな森林に恵まれながらも、外国材を輸入した方が安いという理由で、国内の森林業は立ちゆかなくなっています。伐採の手が入らないために、森林は荒廃の一途です。農業や水産業も輸入依存となり、日本列島のもともと豊かな田畑や海も相当部分が放置されています。

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 日本の素晴らしさを国土の点から解説いただき、自然を大切にしなくてはという思いを新たにしました。効率だけで突っ走るのではなく、自然を守りながら発展するという根っこに基づいた決定をしてもらいたいです。私たちもその努力をしなくてはいけません。
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 農業にしても、林業にしても、エネルギーにしても、単なる商業ベースによる生産性だけではなく、持続可能な国土維持と安全保障の観点から必要な投資をしていくべきだと思いますが、どのようなアプローチをしていけば良いと思われますか。
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 我々のご先祖さまたちも、草葉の陰でこう我々に問いかけたいのではないでしょうか? 


■4.「日本人本来の豊かな生き方」を思い出すべき時

 明治以降、我が国は一生懸命、欧米から近代物質文明を学んできました。世界の植民地主義の荒波から国の独立を守るためには、富国強兵が必要だったからです。そのお陰で独立は維持できましたが、現在、その結果としてもたらされたのは、グローバルな輸出入に頼らなければ生きていけない、人口過密の経済大国でした。

 その経済発展の過程で、我々は先祖から受け継いだ自然への感性を忘れ、国土を放置・荒廃させてきたのです。

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(人口爆発で)この150年が異常であったとの認識、そしてロングスパンでスローダウンしていくという事。自然を大切にして、美しい日本に、住みやすい日本にしていく為には、我々は何をなすべきか?
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 日本人は何故か自国のことを知らなすぎるが故に、勿体ないという精神も死語にしてしまいかねません。グローバリズムや人工知能が侵食する産業分野や人口減少といった問題を抱える中、今一度、日本古来の資源や産業を見直す時期にきているのではないかと思います。
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 この度のコロナ禍で、グローバリズム偏重の弊害、そして経済至上主義的な人類の今の歩調に盲目的に倣ってしまっている私たち日本人の思慮の浅さがが浮き彫りになった気がします。・・・
 本来なら身近な助け合いで生きていけるはずなのに、お金が無くなれば全て終わりのような受け止め方をする私たち。何かおかしい、と人間本来の豊かな生き方を見つめなおす人が、この後増えてくるような気がします。
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 今こそ、我々は国土を大切にし、国土に生かされる「日本人本来の豊かな生き方」を思い出さねばなりません。


■5.国土を預かっている現世代の責務

 我々の国土に関する怠慢と不見識は、国際的危機をも招いています。

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 北海道は中国になりそう。割と高級といわれる地域も中国人がたむろしてる。恐ろしい。
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 水道法について、ちょっと触れられましたが、欧米でのひどい実情を紹介されて、日本の水が危機であることに時間を割いて欲しかった。また種子法改正がコロナの陰で進められて、日本の農業・食料生産が外国企業に支配される日が現実味を帯びている事も、広く知らしめて欲しかった。
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 食・森林・エネルギー・危機の際の必要物資などの自給力を高める政策には、地方で生活する人々を増やして食糧や水源・森林などを日本人が守らないといけないですね。
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 そろそろ日本人も「高度成長期」思想から抜け出す時が来たのだと感じました。外国資本の日本の水資源の買い占め、水道事業の外国資本へのアウトソース、他国の森林資源の蚕食、低い食料自給率など経済的な効率の観点からだけの行動は知ってはいましたが、何もしないで今まで来ました。
 本日の講義を視聴し、やはり最後は個人一人一人が声を上げるべきなのだと強く思いました。
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 いずれも現代の日本人が考えなければならない喫緊の課題です。中国企業による国土の爆買いについては[b]を、水道事業の民営化の問題に関しては[c,d]をご覧下さい。

 将来の子孫から、「平成や令和の時代の日本人がもっときちんと国土を守ってくれていたら、こんな事にはならなかったのに」と恨まれる事のないよう、現在の国土を預かっている我々の責務をしっかり果たすべきだと考えます。


■6.「目指す目標を同じくする代表の選出に注力して行きたい」

 その責務を果たすために、我々がすぐできる事に、地方自治体の首長や議員、国会議員の選出があります。

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 先人たちの築いてきた日本の自然との共生した社会をより良くする為に国民はもっと自然との共生した社会を目指す必要があるように感じました。その為にもよく考えて行動をする必要がありますので、まずは目指す目標を同じくする代表の選出に注力して行きたいと思います。
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 衰退する農林水産業と、一口に言っても、地域毎に具体的な課題も解決策も様々でしょう。それらを解決していくための「代表の選出」は主権者として、誰にでも出来る、かつ最も有効な手段です。他人任せにせず、自ら立候補者の主義主張に耳を傾けて、「目指す目標を同じくする」人を選びましょう。

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 ちなみに伊豆市は、現市長になり林業が他市に比べてダントツに伸びました。
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 現職の菊地豊市長は防衛大卒、陸上自衛隊に26年在籍し、その間、在ドイツ日本国大使館に防衛駐在官として赴任されたりもしていますね。伊豆市長としても平成20(2008)年以来、この4月には4期目に入られています。伊豆市総合計画を見ても、各方面で意欲的な政策が盛り込まれています。投票数の60%もの得票を得て、市民から根強い支持が窺われます。

 こういう見識とやる気のある首長や議員が各地で選ばれれば、やがて日本列島全体が元気になっていくでしょう。まさに「一隅を照らす これ即ち国宝なり」です。まずは「日本人本来の豊かな生き方」を目指す首長や議員を選ぶことが、我々の責務です。

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 現市議議員です。議員になる前からとても為になっています。今後も勉強させて頂きます∈^0^∋
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 議員の中にも、こういう立派な心がけを持つ人は少なくありません。市町村の首長や議員さんたちなら、我々も一緒に勉強し、議論し、応援していくこともやりやすいでしょう。そういう人々との和の灯火でそれぞれの一隅を明るくしていければ、と思います。


■7.自給できれば「自立できて自由にもなれる」

 いただいたご意見の中には、こういうものもありました。

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 日本は、その気になれば自給できるものが沢山あるのに。そしたら、もっと自立できて自由にもなれる!
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 戦前はアメリカとの対立から石油や鉄鋼を止められ、ついには「座して死を待つよりは」と追いつめられて、開戦に至りました。

 グローバル化という美名のもとに、エネルギーや食料を輸入に依存することは、自立と自由を放棄することです。食料やエネルギー輸入のシーレーンを他国に止められたら屈せざるをえない、という事では、真の独立もありません。

 この方の言うとおり、エネルギーや食料の輸入依存度を下げるために、祖先からいただいた豊かな国土と海を大切に活用していくことが、我々の自立と自由を増す道です。この事を、江戸時代までのご先祖様たちは、身を以て示してくれています。

 福沢諭吉は「一身独立して一国独立す」と言いました。「一身独立」とは、経済的な自立だけではありません。自ら考え、己の地において国を支えよう、という精神的独立が含まれていると考えます。
(文責 伊勢雅臣)


■リンク■

a. JOG(240) 日本語が作る脳
 虫の音や雨音などを日本人は左脳で受けとめ、西洋人は右脳で聞く!?
http://blog.jog-net.jp/202005/article_4.html?1590105996

b. JOG(784) 中国の列島蚕食
「日本列島は日本人だけのものではない」が現実になる日。
http://blog.jog-net.jp/201302/article_1.html

c. JOG(469) 人類を襲う水飢饉
 水飢饉から人類を守るために、日本の「緑と水」の技術が求められている。
http://www2s.biglobe.ne.jp/~nippon/jogdb_h18/jog469.html

d. Wing(1289) 世界を驚かせた東京都の水道
http://www2s.biglobe.ne.jp/~nippon/jogdb_h19/wing1289.html

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