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Wing(2993) ニューヨークで迎えた終戦記念日

 このお盆休みを利用して、ニューヨークを旅してきました。ちょうど終戦記念日の期間で、英霊のお導きのお陰か、あちこちで考えさせられる事物に出会いました。それをご報告します。


■神の啓示に聞き入るジャンヌ・ダルク

 ニューヨークには8月13日のお昼に着きましたが、あまりにも暑いので、まずは涼しい所からと、メトロポリタン美術館を訪れました。

 見切れない程の絵画や彫刻が展示されていましたが、最も感動したのが、Bastian-Lepage作の「ジャンヌ ダルク」です。フランス農家の写実的な風景の中で、「イギリス軍からフランスを解放せよ」との神の啓示に聞き入るジャンヌの遠くを見つめる眼差しが見事です。

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 この後、ジャンヌはフランス軍に身を投じて戦いに勝利を収め、フランス王シャルル7世の戴冠に貢献するが、イギリス軍に通じていた司教から異端の判決を受け、19歳で火あぶりの刑で亡くなります。

 祖国を守るために命を捧げた英霊の声に我々も耳を傾けなければ、と思いました。


■「自由の女神」像と先人に馳せる思い

 8月15日の終戦記念日には、午前中、ニューヨーク観光ツアーに参加しました。まず訪れたのは、定番のランドマーク「自由の女神」像です。外国人にとっては観光名所の一つに過ぎませんが、多くのアメリカ人にとっては特別の意味があります。

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 あるユダヤ系老婦人は、この像に深く感動したと言っていました。当時、欧州からの移民を乗せた船がここニューヨークに着いて最初に出迎えたのが、この像なのです。

 旧大陸での戦乱や、貧困、宗教的迫害から逃れて、ようやくアメリカに着いた人々は、自由の国にたどりついた、という喜びと希望に浸ったことでしょう。彼女は、自分の数代前の先祖がこの像を見上げながらアメリカにたどり着いた光景を想像していたのでしょう。

「アメリカとは、世界中で迫害を受けた人々が、自由に暮らせる国である」というのがアメリカの國體であり、それを象徴するのがこの「自由の女神」像なのです。

 ちょうど8月15日、日本では多くの人が靖国神社にお参りをしているでしょう。先祖が子孫のために尽くし、子孫がその恩に感謝しながら生きる、というのがわが国の國體の一部ですが、それを体現しているランドマークが靖国神社です。

 アメリカ人が「自由の女神」像を仰ぎ見る、日本人が靖国神社にお参りする、それは自分の人生の意味を考える行為でもあります。


■911事件の慰霊施設と国民同胞感

 その後、ツアーは911事件で破壊されたワールドトレードセンタービルの跡地を訪れました。

 跡地には、2段階で水が流れ落ちる泉が作られ、その周囲の壁に犠牲者の名前が刻まれています。犠牲者に対する深い哀悼の意の籠った施設だと感じました。

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 犠牲者の中には、危険を省みず、市民を助けるために現場で活動していた警察官や消防士もたくさんいました。このような施設を見て、犠牲者とその遺族の苦難に思いを馳せる時、アメリカ国民は過酷な運命に見舞われた同胞への思いを新たにするでしょう。それは我々が靖国神社をお参りするときの思いと同じです。慰霊とは、国民同胞感の依って来るところです。

 近くには新しいビルが完成しています。テロ行為なぞにに負けてたまるか、と言うアメリカ国民の不屈の闘志を象徴するようです。我々も、たった一度の敗戦などに挫けずに、英霊の遺志を引き継いで、より立派な国づくりを目指さねばなりません。

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■ニューヨークで出会った特攻の展示

 ツアーのバスで帰りがけに、ハドソン川に空母が係留されているのが見えました。ガイドさんの説明では、退役した空母を、軍事博物館としている、との事でした。アメリカの空母を内部から観察できるのは、またとない機会でしたので、ツアー解散後、タクシーを飛ばして、訪ねてみました。

 退役空母はIntrepidといい、摩天楼をバックにした空母は、軍事大国かつ経済大国というかつてのアメリカのお国柄をよく表しています。甲板や、艦内には、様々な戦闘機が展示されていました。

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 空母の艦内は展示スペースとなっており、説明員が熱弁を振るったり、子供たちが艦内の生活を体験できるようになっています。「英雄を称え、公衆を教育し、青年を鼓舞する」のがこの軍事博物館の使命だと書かれていました。これが普通の国の軍事教育です。アメリカでは軍人が社会で尊敬されていますが、その基盤にこういう地道な教育があるからでしょう。

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 Intrepidは真珠湾攻撃後に竣工した空母で、大東亜戦争末期には沖縄戦で特攻機と戦ったそうです。紹介映画の中では撃ち落とされる零戦とともに、甲板に特攻を受けて何人もの乗組員が倒れている光景も写していました。

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 戦争を体験した米軍の将兵に混じって、日本の海軍軍人の方も登場して「特攻とは攻撃ではない。愛する家族と国を守るための最後の手段であった」と語られていました。武士は武士を知る、という事でしょう。共感の籠ったフィルムを有り難く思いました。

 祖国を遠く離れた土地で迎えた終戦の日ですが、こういう展示に偶然に出会えたのは、英霊のお導きでしょう。

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