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zoom RSS No.918 私の見た戦後左翼の正体

<<   作成日時 : 2015/09/20 08:00   >>

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 読者の体験談から浮かび上がる「戦後左翼の正体」

■転送歓迎■ H27.09.20 ■ 44,727 Copies ■ 4,076,953Views■

(伊勢雅臣) 前々号「戦後左翼の正体」[a]では、多くの読者からおたよりを戴きました。その中で、実体験に基づいてそれぞれの方の見た「戦後左翼の正体」を語っていただいたお便りを紹介させて戴きます。


■1.過激派に怒る院生とおばさん(T.Tさん)

 T.Tさんは東大在学中に、大学紛争を経験しました。

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 この下宿に移って、間もなく1年が経とうかという頃、東大の各学部は、医学部への機動隊導入を機にそれぞれの学生自治会でスト決議をまとめ、全学ストに入った。

 入学以来左翼的な思想、社会観のシャワーを浴び続け、そうとう左翼的な感覚に染まってはいたが、たちまち主導権争いの内ゲバを始めた全共闘について行く気には到底なれず、どうしていいのか分からぬまま、集会などがあれば様子を見に出かけていた。

 下宿の茶の間での会話で、(下宿先の家主の)院生の長男が、研究室に全共闘のヘルメット連が乱入占拠し、研究室を追い出されてしまったと憤り、おばさんはそれに輪をかけて憤った。

 後から考えれば、それは世の大人としてはごく自然な反応だったろうと思うが、困ったのは、おばさんが私を全共闘の代弁者のように見なし、左翼勢力への反感や、生活上の不満なんかをいっしょくたにして私を憎がり始めたように感ぜられたことだった。

 こちらは現実の全共闘にはむしろ敵対的な感情を抱くほどなのに、傍からいろいろ言われるとつい、動機論的な弁護の口調になったりして、おばさんから左翼の代表、兼だいじな長男の敵だと見做されたようなのだ。

 あの頃は正直、辛かった。もともと自分の中に纏まった考えがある訳でもなく、世間の何たるかも知らぬまま、ある種の政治状況の中に放り出されたのだ。教室というヒントの場からも切り離され、自分なりの世界観や社会観への手掛かりを得るために、一人あてどない読書に日を送るしかなかったのである。
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(伊勢雅臣)「入学以来左翼的な思想、社会観のシャワーを浴び続け、そうとう左翼的な感覚に染まってはいた」が、「たちまち主導権争いの内ゲバを始めた全共闘についていく気持ちには到底なれ」なかったT.Tさんは、当時の学生の平均的な姿でした。

 また、「研究室に全共闘のヘルメット連が乱入占拠し、研究室を追い出されてしまった」と憤る院生の長男さんは、何の関係もないのに被害を受けた人々の典型です。「左翼勢力への反感」を語るおばさんの姿も、「世の大人としてはごく自然な反応」でした。

 過激派の活動は、このように左翼思想のシャワーを浴びながらも暴力的な活動についていけない一般学生、その暴力的活動を憤る世の大人たちから、かくも隔絶したものでした。

 なお、T.Tさんが、「動機論的な弁護の口調」になったという点も重要です。動機、すなわち目的は手段を正当化する、というのが左翼の考え方で、革命という崇高な目的のためには「現体制での違法な行為も許される」という考え方だからこそ、研究室に乱入占拠したり、内ゲバ殺人まで犯します。

 過激派とは人体で言えば、ガン細胞のようなもので、健全な法治国家、民主国家を暴力で冒す存在です。


■2.一般学生の運動はたちまち過激派に支配された(T.Tさん)

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 医学部への機動隊導入を機に、過激派やそれに近い活動家が導入粉砕で一般学生を煽り立て、それに乗った各学部の学生たちがクラス決議などを経て学部の「スト権」を 「確立」し、各学部が相次いでストに入りました。煽り立てられてそれに乗った一般学生は自分たちの意思の積りでストに入ったのです。

 最初はノンセクトの積極的な連中が主流であるかに見えた全共闘はたちまち過激派の支配主導するところとなり、それから大学の主要な建物を全共闘が占拠するようになったのです。

 それら建物には地方の大学から続々と過激派学生が集まり、学内はごみためのようになりました。
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(伊勢雅臣)学内の問題を解決するための一般学生の運動が、たちまち過激派に支配され、ついには他の大学からも過激派学生が集まってきた、というあたりに、左翼運動のメカニズムが見てとれます。

 目的のためには暴力や違法手段も正当化されるのであれば、より過激な暴力を振るう一派が主導権を握る、というメカニズムです。合法的な手段で目的を達成しようとする一般学生は排除されてしまいます。


■3.「機動隊員のジュラルミンの盾と学生の角棒での殴合い」(TN生さん)

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 支那共産党政権の中華人民共和国が1949年に発足した年に生まれた66歳になるいわゆる団塊世代の一人ですが、19歳で初めて新宿大久保の看板屋に就職し、華やかな歌舞伎町など都会の生活にサクセスを夢見ていました。

 しかし新宿といえばベトナム戦争の白人帰還兵や地方から出てきたフーテン、ベトナム戦争反対と叫ぶべ平連、ヒッピーまがいの連中などアメリカやイギリスの流行にすっかり取り込まれた世代が跋扈していました。

 そうした60年代後期の風景にあって、夜ともなると新宿駅の地下道、東口からヘルメット姿に顔にはタオルを巻き角材を手にした学生が多勢飛び出してきては、都電通りや伊勢丹の通りをスクラムを組んでデモ行進をするわけです。それを鎮圧する機動隊と激しい殴合いをするわけです。

 遊びでくり出した人々も歩道で眺めるといった具合で、目の前の機動隊員のジュラルミンの盾と学生の角棒での殴合いの光景に田舎出のノンポリの私は若者同士が何故こんなことをしているのか?呆れて見てました。
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画像


(伊勢雅臣) 現在では想像もできないでしょうが、当時の新宿ではこのような「機動隊員のジュラルミンの盾と学生の角棒での殴合い」が日常茶飯事だったのです。「若者同士が何故こんなことをしているのか?」とは当然の疑問です。

 左翼思想で暴力を肯定された過激派青年たちは「ゲバ棒を振り廻すこと自体によろこびを感じている」[a]所まで精神を冒されていたのでした。真っ当な教育を受ければ、これらの青年たちがどれほど有意義な人生を送れたかことか、と思うと、左翼思想の害毒の恐ろしさが判ります。


■4.「なんでこの人たちは政治家に対してこんなに口汚いのか?」(犬飼裕一さん)

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「言葉の暴力を平気で振るうような人間たちに、『平和』を語る資格はどこにあるのか」

まさにこれで、私は子供の頃から、
「なんでこの人たちは政治家に対してこんなに口汚いのか?」
と、小学校低学年の頃から不思議でした。

 まるで暴力レイプ魔や爆弾テロリストについて非難するような口調で、自分と違う考えの政治家を罵る。「低能、嘘つき、人格破綻・・・・恥知らず・・・」といった調子です 。例えば新聞では、選挙で選ばれた風格あるおじさんの顔写真の下に「詐欺師!」とかいって罵っている。

 私の考えでは、マルクス主義の最大の犯罪は、イデオロギーというよりも、この種の罵詈雑言を許す態度。

 今回の「戦争法案!」もそうですが、マルクス主義者には異なる意見の人々に対して、最初から議論しようという意思がない。他のマルキストに対する「内ゲバ」もそうですが、互いに全否定のレッテルを貼って、後は暴力、殺しあいです。
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(伊勢雅臣)民主主義は、多様な思想、言論が許されることを前提とした政治体制ですが、左翼の本質は、「自分たちだけが正しい思想を持っている」という独善主義です。

 従って、「異なる意見の人々に対して、最初から議論しようという意思がない」し、罵詈雑言を浴びせかけ、「全否定のレッテルを貼って、後は暴力、殺しあい」となります。

「左翼は自由民主主義体制の癌」とは、こういう所からも言えます。


■5.年金暮らしで街宣を続ける元教師(TN生さん)

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 70年代に入り中国と言えば毛沢東万歳、文化大革命、紅衛兵といったニュースが流れ、田舎で入社した会社の先輩が「これからは労働者、農民の味方、毛沢東の時代だ。古い封建的なものを捨て新しい文化を作り出すんだ・・・。」そして労働組合を作ろうとなった。日中友好協会へ入会、毛沢東語録、人民日報を手にするようになった。

 ある時、戦中派の伯父貴に「労働者と農民の味方・毛沢東」を得意になって話したら「モウタクトウ?先祖がえりしてタダの権力者なのだよ。いま日本は沢山のお金を貸しているが返ってこない・・・」と一蹴され、目が覚めたわけです。

 敗戦後の食糧難アメリカの脱脂粉乳の貧しい時代、先生も師範でなく労働者という訳で、従兄弟の先生も選挙があると日教組出の政治家を頼むと電話。いまは自適の年金暮らし。宴席で、いまの歴史教育はなってない!などと今更なんだ・・・・。しかし、若い時に埋め込まれた思想信条はなかなか解きほぐせないものだと思う。

 いまも共産党街宣車でウグイス嬢を使って「憲法改正や集団的自衛権は戦争をする国になります!」などと安倍政権を批判する街宣を行っている。

戦後体制で築き上げた地位と生活を失いたくないという国家意識の無い彼らの抵抗なのでしょう^^NHKをはじめテレビメディア新聞マスコミも同類です。
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(伊勢雅臣) 戦後左翼が現代でも巣くっているのは、教育、法曹、マスコミ、政治家の分野ですが、これらの分野には共通点があります。いくら非現実的なことを言っていても、食うのに困らない世界だという点です。

 実業人やサラリーマン、職人、農民など、現実から遊離した理想、理論を語っていたら、たちまち食べられなくなる人々とは違います。現代の左翼は、このように現実から遊離しても食べていける世界でのみ、生き残っているのです。

 左翼が巣くう学校には子供を入れない、新聞はとらない、政治家には投票しない、という形で、食うのに困るようになれば、目が覚めるでしょう。


■6.「左翼の学者が市民の行政に対する不信感を煽って」(Caunoさん)

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 反公害運動の草分けの一人中西準子が

「汚水をきれいな水に混ぜて処理する流域下水道に対して、汚水だけを分けて処理する方がコストが安いので、全国の市町村が中西の提案を受け入れた。」

と書かれていますが,

 流域下水道は,同じ河川の流域に位置する複数の市町村の下水を一箇所の処理場で処理する方式で,宇井純氏が講師を務めたNHKの教育番組や日本テレビのキャンペーンで公費の無駄遣いの象徴にされ,全国で未着手の流域下水道計画が廃案とされ,市町村毎に処理場を設置する単独下水道が整備されました。

 結果として,市町村合併が進んだとき,耐用年数が残っている処理場を廃止しても処理場を統合したほうが負担が少ないため,本来必要なかった費用が発生しているということが問題です。

 左翼の学者が,市民の行政に対する不信感を煽って単一の処理場で処理したほうがトータルコストが安くすむところを,自治体ごとに処理場を整備することを余儀なくした。

中西さんや宇井さんの主張は,下水道行政に関った者からすると
反体制のために事実の一部に目をつぶって理論の飛躍を行っているとしか感じられません。彼らを左翼と考えるのは,反体制として長年闘った彼らの経歴と彼らの理論を唯一の真実とする社会党や民主党への対応に苦慮した経験からのものです。
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(伊勢雅臣)弊誌のこの部分の記述は[1]に依っていますが、左翼の主張に弊誌も騙されたようです。

 左翼の新しいアプローチとして、地方自治体に入り込んで、国家の存在意義をなくす方向に行政を変えていく、という形があります。市町村単位の教育委員、自治体での外国人参政権などが、この一例です。

 現在の体制内に入り込んで、市町村単位で徐々に左翼の目指す方向に変えていこうという「体制内左翼」は、法体制を無視して暴力を働く「体制外左翼」よりも、ある意味危険です。癌にかかればその痛みで病気と判って治療を受けますが、精神をやられては知らず知らずのうちに、健全な人生を送れなくなります。

 現代では日教組の行う偏向教育やマスコミの偏向報道など体制内左翼の危険性の方に目を向けなければなりません。世界の先進国で、これほど教育、マスコミ、法曹、政治で、戦後左翼思想が残存している国はありません。明日の日本を築くためにも、日本人一人ひとりが、健全な良識と判断力をもって、戦後左翼思想と戦っていかねばなりません。
(文責:伊勢雅臣)


■リンク■

a. JOG(916) 戦後左翼の正体
「安倍に言いたい。お前は人間じゃない! たたき斬ってやる!」と言う人々の正体を探ってみれば、、、
http://blog.jog-net.jp/201509/article_1.html


■参考■(お勧め度、★★★★:必読〜★:専門家向け)
  →アドレスをクリックすると、本の紹介画面に飛びます。

1. 池田信夫『戦後リベラルの終焉 なぜ左翼は社会を変えられなかったのか』★★、PHP新書、H27
http://www.amazon.co.jp/o/ASIN/4569825117/japanontheg01-22/

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